眠るのが少しだけ怖くて
まだだ
まだ、眠りたくない
もう夜の一時だけど
もうちょっとだけ、起きていたい
だって、だってさ
眠るのって
少しだけ怖くない?
部屋の電気を消さないといけないし
意識が遠のくのが気持ち悪いし
なんか、こう
自分から、自分が抜け出るような
何もかもが、夜の闇に溶けてしまうような
眠るって
宇宙に還る作業だと思うんだ
魂が、一時だけ
自我から解き放たれて
まっさらな宇宙へ戻っていくんだ
ひとつが全部で
全部がひとつで
寝ている間は、多分そうなるんだ
それが
なんだか妙に、ぼくは怖くて
今日も無意味に起きているんだ