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闇の欠片
真っ暗な部屋の中で
私は、ただ
あぐらをかいて座るのみ
夜の闇
一寸先も見えませぬ
暗の中に
黒の中に
私が取り込まれるばかり
否
ひょっとすると、私はもはや
闇の一部かも知れません
私という存在は
闇が見る幻でしかなくて
本当は
本当の正体は
この闇の欠片でしかない
どこにも私などおらず
ただ、闇が広がるばかり
夜が明けた時
闇とともに、私も
朝日に溶けて消え失せるやも知れぬ
闇の欠片
それは私
どこにでもいるし
どこにもいない
20/09/25 22:11更新 /
すっとこどっこい
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