ずっと無視されてきた
私は
ここには、いない者として
扱われてきました
どんなに気持ちを伝えても
あっさりと、知らんぷりされました
ここにいるのに!と叫んでも
みな、素知らぬ顔をするばかりです
私は、いてもいなくても変わらない
息をするだけの置物
時々、都合の良いように使われる道具
奴隷
それが、あんまりに
あんまりに寂しすぎるから
今日も気持ちを誤魔化して、生きています
死ぬほどの覚悟もなく
反抗するほどの勇気もなく
逃げ出すほどの度胸もなく
このまま
濁った灰になって
朽ちていきます
私は
ここに、いない