ポエム
[TOP]
クロイヒトが夜を知らない、泣いている。
夜? 通夜やんね?

と言ってるクロイヒト。


夜が泣いていて、

昼間が

太陽に、当たってる。


昨日のことを思い出して、

にやにやしない。

そうやって寝る前、真面目に希望を考えたりしない。

反芻するから、モノが覚えやすいのだ。


明るくしようとしなくても、

人にはそれぞれ明るさがある。

芸術のような鮮やかさ、それが

太陽の本質なんだよ。

そこから思うと、

建て前のカラーだって、「奥ゆかしい」から、

自然と目に入るんだ。



暗闇が孤独を救う。

夜、仄暗い明度、その静けさは、

朝にも生きて、

顔がすっきりしてる。

周りも安心する。

闇が精神の汚れを落とす

日の丸を、日だとばかり思う人が多いのか、

私は薔薇と思ったりするな。

夜は嫌な気持ちが、絶えないのか。

わがままにはしゃぐ。


月を殺しても、それこそ危ない、と云って、

ただでさえ君は危ないのに、

現実逃避のために、殺されたら、たまらない。

君だってそうして哀しみを求めてるのに、

果たして哀しいかな? 何にもない空とは、

宇宙の中で、ただクロイヒトが、ほとほと

人の落ち着きを知らない。

私はしっかりしようとするけど、

「君」は夢を見ることを恥じらう。

だから、

周りが夢ばかりなんだよ。そこを、

その照れるところをみんな、

努力してる。「あほみたい」と、

言われても仕方かないよ。


21/10/11 15:50更新 / 待作



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c