ポエム
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夏を背に歩く
気がつけば もう夏のふちで
ただ 蝉の音に耳を澄ませた

声は

何かを呼ぶように
誰かに縋るように
夜に見つからないように

光る

まるめこまれた月は
流れゆく雲に抗い

輝く

水辺に跳ねる光とともに
巡る季節を愛し

甘く苦い現実から目を背け
うつらうつらと惰眠を貪った

あなたが愛した宇宙人の歌は
そんな夜も 僕の影に響く
23/08/16 02:48更新 / 白詩



談話室



■作者メッセージ
散歩の時はいつもキリンジを聴いています。
宇宙人の歌は彼らの代表作のエイリアンズのことを指しています。
友人が、「音楽は一番身近な文学だ。」なんていってました。ぜひ皆さんもキリンジを聴いてみてください。

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