月に無常
僕が今生きているのは
沢山の人のおかげだと知った
その人々は皆
天に昇ってしまったと知った
いずれ僕も
沢山のうちの一人になると考えたら
無性に 死 が怖くて
無性に 時 が怖かった
まだ幼い僕は 青い僕は
逃げ出した 走り出したんだ
いくら吸っても空気が足りなくて
嫌になって空を見上げた
祇園精舎の鐘の声は
ここにはきっと届かない
沙羅蒼樹の花の色も
闇夜に消えて見えやしない
盛者必衰なんてものが無いことは
あの月が示していた
僕が生まれるよりもずっと昔から
ゆらゆらと僕を見ていた
孤独を殺すために叫んだこの言葉も
あいつにだけは聞こえてたかな
沢山の人のおかげだと知った
その人々は皆
天に昇ってしまったと知った
いずれ僕も
沢山のうちの一人になると考えたら
無性に 死 が怖くて
無性に 時 が怖かった
まだ幼い僕は 青い僕は
逃げ出した 走り出したんだ
いくら吸っても空気が足りなくて
嫌になって空を見上げた
祇園精舎の鐘の声は
ここにはきっと届かない
沙羅蒼樹の花の色も
闇夜に消えて見えやしない
盛者必衰なんてものが無いことは
あの月が示していた
僕が生まれるよりもずっと昔から
ゆらゆらと僕を見ていた
孤独を殺すために叫んだこの言葉も
あいつにだけは聞こえてたかな