金木犀
君のズボラなところが好きだった
朝ごはんを食べないところ
遅刻ギリギリに走って来るところ
片付けが苦手なところ
あとは
一年中金木犀の香りがするところ
私が去年の秋にあげた香水
君は春も夏も季節感がなくて
二人で笑ってたね
遊ぶたびに量が減っていって
少しずつ終わりを感じていた
夏の終わりなんてものは明確にはないらしく
私たちが暑いと言ってる間に
日はどんどん短くなる
秋に近づく
皆は芸術だのスポーツだの言ってるが
私にとっての秋は君だけだった
もっとその香りを愛したかったんだ
いつもあったその笑顔を
木の葉が落ちてしまう前に
日が落ちてしまう前に
私は、君のズボラなところが好きだった。
朝ごはんを食べないところ
遅刻ギリギリに走って来るところ
片付けが苦手なところ
あとは
一年中金木犀の香りがするところ
私が去年の秋にあげた香水
君は春も夏も季節感がなくて
二人で笑ってたね
遊ぶたびに量が減っていって
少しずつ終わりを感じていた
夏の終わりなんてものは明確にはないらしく
私たちが暑いと言ってる間に
日はどんどん短くなる
秋に近づく
皆は芸術だのスポーツだの言ってるが
私にとっての秋は君だけだった
もっとその香りを愛したかったんだ
いつもあったその笑顔を
木の葉が落ちてしまう前に
日が落ちてしまう前に
私は、君のズボラなところが好きだった。