晩夏の朝に
起きぬけの心はやわらかい
青空はより青く 音楽はさらに快い
やさしいけだるさが風とともにやってきて
静かに 波のようにくりかえす
角のまるい 真夏ほどあざやかでない日差しが
いずれ来るおだやかな秋へと向かって
ゆるやかに投射されるのを ほほえんで見る
晩夏の一日が生まれたばかりのとき
心はあらゆることにひらいている
そして 少し突っつかれるだけで泣きだす
いつかの秋の日 窓からあふれていた歌の
甘い匂いのする旋律 重なり合いの色かたちが
涼やかな風に乗ってきて心の扉をたたくとき
幸福な眼の中には 涙がせつなくまどろんでいる
青空はより青く 音楽はさらに快い
やさしいけだるさが風とともにやってきて
静かに 波のようにくりかえす
角のまるい 真夏ほどあざやかでない日差しが
いずれ来るおだやかな秋へと向かって
ゆるやかに投射されるのを ほほえんで見る
晩夏の一日が生まれたばかりのとき
心はあらゆることにひらいている
そして 少し突っつかれるだけで泣きだす
いつかの秋の日 窓からあふれていた歌の
甘い匂いのする旋律 重なり合いの色かたちが
涼やかな風に乗ってきて心の扉をたたくとき
幸福な眼の中には 涙がせつなくまどろんでいる