ポエム
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晩夏の朝に
起きぬけの心はやわらかい
青空はより青く 音楽はさらに快い
やさしいけだるさが風とともにやってきて
静かに 波のようにくりかえす
角のまるい 真夏ほどあざやかでない日差しが
いずれ来るおだやかな秋へと向かって
ゆるやかに投射されるのを ほほえんで見る

晩夏の一日が生まれたばかりのとき
心はあらゆることにひらいている
そして 少し突っつかれるだけで泣きだす
いつかの秋の日 窓からあふれていた歌の
甘い匂いのする旋律 重なり合いの色かたちが
涼やかな風に乗ってきて心の扉をたたくとき
幸福な眼の中には 涙がせつなくまどろんでいる
21/08/31 09:47更新 / piari



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