サナギ
窮屈な小部屋に押しこめられて
数式と文字とともに溶解する
つぎつぎに羽化していく仲間たちを
うろたえながらみつめている
思考がこぽこぽと煮え立つ音
立ち止まるペン もれる泣き言
"正解"の綱をわたる かすかな足音
そのすべてに耳を澄ます
いつの日か
かがやく羽がさなぎを破り
あたらしい朝のひかりを映す
はじまりの歌がはじけて
羽ばたきとともに響き渡るだろう
ここでの時間も 直に思い出になる
そのときを夢みて 今は眠ろう
数式と文字とにおぼれながら、
歌のたねを あつめながら……。
数式と文字とともに溶解する
つぎつぎに羽化していく仲間たちを
うろたえながらみつめている
思考がこぽこぽと煮え立つ音
立ち止まるペン もれる泣き言
"正解"の綱をわたる かすかな足音
そのすべてに耳を澄ます
いつの日か
かがやく羽がさなぎを破り
あたらしい朝のひかりを映す
はじまりの歌がはじけて
羽ばたきとともに響き渡るだろう
ここでの時間も 直に思い出になる
そのときを夢みて 今は眠ろう
数式と文字とにおぼれながら、
歌のたねを あつめながら……。