夏の惨事
うだる熱の中
微笑む君の手に引かれ
二人歩いていく
ふと悪寒がして
汗ばむ指はするりと滑り落ちる
真っ直ぐ向かってくる鉄の塊は
私と貴方の間を無惨に引き裂いて
夕陽と相まって真っ赤に染まる
虚ろに漂う私の視界の端には
ガラクタと揺れる陽炎だけが映っていた
微笑む君の手に引かれ
二人歩いていく
ふと悪寒がして
汗ばむ指はするりと滑り落ちる
真っ直ぐ向かってくる鉄の塊は
私と貴方の間を無惨に引き裂いて
夕陽と相まって真っ赤に染まる
虚ろに漂う私の視界の端には
ガラクタと揺れる陽炎だけが映っていた