ポエム
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夏の惨事
うだる熱の中
微笑む君の手に引かれ
二人歩いていく

ふと悪寒がして
汗ばむ指はするりと滑り落ちる

真っ直ぐ向かってくる鉄の塊は
私と貴方の間を無惨に引き裂いて
夕陽と相まって真っ赤に染まる

虚ろに漂う私の視界の端には
ガラクタと揺れる陽炎だけが映っていた
22/03/02 20:34更新 / 如月詩人



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