ポエム
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カマキリ

カマキリが歩いている
道路の端から端へ

大きな鎌を引っ提げて
広いコンクリートの上を
テクテクと歩いている

まだ着かなそうな距離を
頑張って歩いているね

歩くのに
鎌なんて
要らないよね

でも仕方ないんだ
生まれた時から
ずっと
この鎌と
生きて来たんだ

いつご飯に
ありつけるかわからない
だから
ずっと鎌は離さない

鎌で
切れない物などない
そう思っている

私は
何も持たずに
小さくなって
そこから去っていった
23/07/16 18:57更新 / ミルクココア



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