幼い日の記憶
家族には家族が必要だ
もし、一人なら
とても寂しいに違いない
でも私は
人とちょっと違うから
全然当てはまらなかった
ひとりっ子で
お婆ちゃんは居たけれど
お母さんの存在などは知らない
耳の遠いお爺ちゃんが居て
家にいる二人はよく喧嘩してて
帰って来た父は黙っている
怖くてほとんど話しかけられない
晩ご飯で必ず言われる
はい、お父さんに渡して
ご飯をよそった茶碗が父の前に置かれる
何も心は込められずに無言だった
家族には興味がなかった
食べる テレビを見る 寝る
それが出来れば良かった
他にあまり興味が無かった
少しだけ絵を描くのが好きだった
よくわからないけれど
変わっていた子供だったと思う
変わっていることには
気付かない
外の団体生活は苦痛だった
合わせなきゃいけない
話さなきゃいけない
でも逃げ道しか選べなかった
言葉を閉ざせば
大丈夫になる
私が選んだ道は
きっと良くはなかっただろう
月日が経つのを
じっと待っていた
社会なんてものは私にはわからない
必要性も知らなかった
自分の世界だけ
広くなって
深く深く遠い
そして自分さえ見えない
いや、見たくなかった
そのまま
小学校を卒業した
私は何を見ていたのだろう
何を
見たかったのだろう
もし、一人なら
とても寂しいに違いない
でも私は
人とちょっと違うから
全然当てはまらなかった
ひとりっ子で
お婆ちゃんは居たけれど
お母さんの存在などは知らない
耳の遠いお爺ちゃんが居て
家にいる二人はよく喧嘩してて
帰って来た父は黙っている
怖くてほとんど話しかけられない
晩ご飯で必ず言われる
はい、お父さんに渡して
ご飯をよそった茶碗が父の前に置かれる
何も心は込められずに無言だった
家族には興味がなかった
食べる テレビを見る 寝る
それが出来れば良かった
他にあまり興味が無かった
少しだけ絵を描くのが好きだった
よくわからないけれど
変わっていた子供だったと思う
変わっていることには
気付かない
外の団体生活は苦痛だった
合わせなきゃいけない
話さなきゃいけない
でも逃げ道しか選べなかった
言葉を閉ざせば
大丈夫になる
私が選んだ道は
きっと良くはなかっただろう
月日が経つのを
じっと待っていた
社会なんてものは私にはわからない
必要性も知らなかった
自分の世界だけ
広くなって
深く深く遠い
そして自分さえ見えない
いや、見たくなかった
そのまま
小学校を卒業した
私は何を見ていたのだろう
何を
見たかったのだろう