ポエム
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彼女と夜の歌
彼女は暗い夜の世界が
好きだと言ってやさしく歌い上げる

理想と現実はどれくらい違う
間違った理想を掲げて
自分の居るべき所じゃないと
家に居たくない
此処じゃない
いつの間にか心が遠くなっていた

そんな事には気付かずに
世間を知らない
女の子は
自分さえもわからない

走らせる車は何処へ向かう
後先なんて考えない
それでいいの
誰の声も届きやしない
いや聞こうともしていない
世の中そんな簡単に出来ていないよ

知らない世界に入る事で
自分は成長してるって
大人になって
満たされていると大きな勘違いをしている
胸の中にある空洞が語っていたよ

だから歌うんだね
埋めようとして
切ない恋の歌
一度もそんな恋なんてした事ないくせに

彼女は一体
誰が好きなのだろう
誰も好きじゃないのかもしれない
切ない気分に浸りたいだけ

暗い夜なら
誰だかわからない
わからないままに歌は聞こえなくなった
19/12/10 02:57更新 / ミルクココア



談話室



■作者メッセージ
過去の作品です。
何で書いたかわからないですが、若い頃を思い出して書いたのか
単なる想像の世界か両方混ぜたか。

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