ポエム
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違和感
少し前から
なんとなく
感じてきていた

苦手なものは
やはり苦手なのだ
どうもしっくりこない

ひと通り最後まで
頑張るのだが
喉元につっかえていくような
違和感が飲み込めない

それが
素敵であればあるほど
わかればわかるほど

私は
いたたまれなくなる
のだと思う

好きな食べ物なら
美味しいと
喜んで頬張る
当たり前のことだ

なのに
なのにだ

それは
好きや嫌いとかではなく
どうしても
受け入れることができない

無条件に
人を想うこと
直接ではなくて

言葉の節々から
些細な動作を
寄せ集めていくと
たどり着くのは

愛おしいだ

私にはどうしても
欠けているようでならない

落とし物なら
持っていたものだから
見つけられる

けれども
見たこともないものを
いくら探しても
見つけることは出来ない

私には
無いものだから

読めば読むほどに
つっかえて
どこか
苦しさを覚えてしまう

苦い食べ物なら
食べられるようになったのに

私にとっては
やさしい
甘くて
とっても大切な

愛おしいは

ずっと前から
なかったのか
探してたのか
求めてたのか

とにかく
わからない

ただ他の人にはあって
自分にはない

ないものを
読めば読むほど
とてつもない
違和感に苛まれる

だから
嫌いじゃないけど
嫌いじゃないけど

なるべく
表面だけを通って
深くは
立ち寄っていかない

つっかえることのないように
そうかそうかと
どこか
羨ましそうに見ている

愛おしいに
近付くことが出来ない
20/11/25 10:38更新 / ミルクココア



談話室



■作者メッセージ
違和感はたぶんここから来ているのではと
思います。
読んで頂きありがとうございます、

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