ポエム
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ある冬の日の部活動
同じ部活の同級生
無口で無愛想な彼だけど
儚く美しい鳥の絵だけを描く
少し不思議な人だった

私はそんな彼のことを
いつのまにか好きになっていた
彼の手で描かれる鳥が
彼によって生み出されるのを
見るのが大好きで
いつも遠くから眺めていた

「別に隣に居ていいのに…」

赤く染まった夕陽が
そう呟いた彼の顔を
私から隠してしまう

部活からの帰り道
家が近い彼と私は
いつも一緒に帰っていた

寒い冬は日が落ちるのが早く
暗闇が二人の距離を縮める
満月の少しばかりの光だけが
私たちを照らしていた

今日の彼はいつもと少し違った
危ないからと繋がれた手
冷たかった私の手と顔は
ぽかぽかと温かくなった
20/03/13 19:33更新 /



談話室



■作者メッセージ
ランダムのお題から、中学生の頃を思い出しながら作ってみました。
「夕陽」「暗闇」「満月」がキーワードです。

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