ある冬の日の部活動
同じ部活の同級生
無口で無愛想な彼だけど
儚く美しい鳥の絵だけを描く
少し不思議な人だった
私はそんな彼のことを
いつのまにか好きになっていた
彼の手で描かれる鳥が
彼によって生み出されるのを
見るのが大好きで
いつも遠くから眺めていた
「別に隣に居ていいのに…」
赤く染まった夕陽が
そう呟いた彼の顔を
私から隠してしまう
部活からの帰り道
家が近い彼と私は
いつも一緒に帰っていた
寒い冬は日が落ちるのが早く
暗闇が二人の距離を縮める
満月の少しばかりの光だけが
私たちを照らしていた
今日の彼はいつもと少し違った
危ないからと繋がれた手
冷たかった私の手と顔は
ぽかぽかと温かくなった
無口で無愛想な彼だけど
儚く美しい鳥の絵だけを描く
少し不思議な人だった
私はそんな彼のことを
いつのまにか好きになっていた
彼の手で描かれる鳥が
彼によって生み出されるのを
見るのが大好きで
いつも遠くから眺めていた
「別に隣に居ていいのに…」
赤く染まった夕陽が
そう呟いた彼の顔を
私から隠してしまう
部活からの帰り道
家が近い彼と私は
いつも一緒に帰っていた
寒い冬は日が落ちるのが早く
暗闇が二人の距離を縮める
満月の少しばかりの光だけが
私たちを照らしていた
今日の彼はいつもと少し違った
危ないからと繋がれた手
冷たかった私の手と顔は
ぽかぽかと温かくなった