ポエム
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散歩、寝る前、または時々考えていること。
歩き続けてここはどこなの。
きっと丘でしょう。
町を見下ろし、屋根の色々、奥の森からカラスが逃げた。

ああ。
いつもどおりの良い天気でした。
こぶしを握り、その無意味さに手を開く。

×れた。
なにに?
さあ。
座ろうか。

小石。
手をついた先に。
指先ではじくと小石は坂を転がっていった。
音もたてずに。

やがて坂は終わり、道路の真ん中で空を見据えて動きを止めた。
なにが見える?
なにも。

車のタイヤにつぶされて、小石はパチンと破裂した。
町を囲う空気が割れた。
天井から崩れ落ちるガラスのお互いをなでる音。

積み木ばかり。
すべて積み上げたものが無に帰する。

こわい?
そういうものだから。

目をつぶって。
眠るように。
あなたも崩れていく。
21/05/13 23:22更新 / 縁魚求木



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