散ること
赤い花が見つめていたの
途方もない感情を
息を飲んだあの夏を
赤い花が見つめていたの
飾れない言葉を
美しい歌詞を
赤い花は知っていた
緋色の愛情を
錆びた抒情詩を
赤い花は知っていた
苦い花を
甘い花を
見つめる君は揺蕩っていた
水面を陽が燃えるように
佇む君は蜃気楼に塗れていた
幻想がそこに現れたように
赤い花は散った
あっという間に
何も美しくなく散った
面影はただ後ろを着いてきた
零れる滴はいつまでも花を育てた
途方もない感情を
息を飲んだあの夏を
赤い花が見つめていたの
飾れない言葉を
美しい歌詞を
赤い花は知っていた
緋色の愛情を
錆びた抒情詩を
赤い花は知っていた
苦い花を
甘い花を
見つめる君は揺蕩っていた
水面を陽が燃えるように
佇む君は蜃気楼に塗れていた
幻想がそこに現れたように
赤い花は散った
あっという間に
何も美しくなく散った
面影はただ後ろを着いてきた
零れる滴はいつまでも花を育てた