ポエム
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天資の粉雪
瞳を閉じて よく聴いて
でも 心は閉ざさずに
いつもそばに 感じてほしい
奏でて セレナーデ

舞い踊る 天資の化身の結晶
ふわり ふわりと ふわふわり
あなたのもとに 舞い降りた
天使の粉雪 舞い落ちる

季節は冬を迎えるのに
未だに溶けずにいるようで
ハンパなままにされた わずかな熱
これが名残雪 なんてね

時間と距離との間にも
ハンパなままにされた 心もとない糸
乱れ もつれ 仕舞いに絡み合う
解けず 解かれず そのままにしていた
切ってしまえばいいのかも知れないが

それさえも 恋しくて…
それ以上に 苦しくて…
それもまた 愛おしい…
それはもう 狂おしいほど…

もう少し この熱を感じていたいけど
このままだと 凍結して
ハートが壊死してしまう...
それもまた素敵だね
そう思えるほど 焦がれてる
もう想うのは止めにしよう
僕自身が粉雪になりそう
それでも
天使に抱かれる夢を見たい
その天使はきっと…
その先は言わないでおくよ
答えは見つかったから

今は この 天使の羽のような白だけを
抱きしめていたい
加護もついてきそうで
ハートにも熱がこもって
白いままでいられそうなんだ
こちらも方が ずっと魅力的で素敵だ

耳をすまして よく聴いて
だけど自分なりすまさずに
心は汚(けが)れていていいの
閉ざさなければ それでいい
いつもそばで 感じていてほしい
いつも奏でていてほしいの
もう聴こえてますよね?
それは あなたにしか奏でられない
ラプソディー

舞い降りた 天資の粉雪
ふわり ふわりと
降り立ったのは 天使だったのに…
落ちる間に 穢れてしまって…
ふわふわりと 次の瞬間
記憶ごと抜け落ちて 堕天使に…
それでも 素敵だと言ってくれたね

そんなあなたも 魅力的
そんなあなたで 思い出す
大切なものを 思い出す
そんなあなたに 届けたい
感謝の舞いの 贈り物
あなたのそばで よみがえる
天資の記憶 舞い戻り
天使の粉雪 舞い落ちる
22/01/07 15:56更新 / 風磨



談話室



■作者メッセージ
タイトルの「天資」は、生まれつきの気質。と言う意味

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