ポエム
[TOP]
沈む太陽に月光を(編集)
悲しみに暮れて
昇れなくなってしまった太陽
入れ替わるように 月が顔を出す

ポカポカ陽気にはほど遠い存在
輝きに満たすほどの力はないし
闇を晴らすほどの光もないけど
これで十分 君だけを照らしたいんです

涙がこぼれそうな夜は
空を見上げてみよう
うっすらとだけど
射しているでしょ 月明り
励みに変える星々も観えるといいね
気まぐれに引っ込んでしまう月
そんな時は呼んで


君の悲しみを僕にください
真っ暗闇に沈みゆく太陽を
空の元へ帰したいんです
そしたら昇る朝日が見れるかな


君の涙を僕にください
雫で浄化させたいんです
そしたら雲間から陽が差し込み
涙の虹が出来上がる

そんなふうに たくさんくれた喜び
側に居てくれたこと 覚えてる
夜(よ)が明ければ 必ず昇る朝日
当然だと思って 気付くのが遅れたんだ
灼熱(しゃくねつ)で胸を焦がすほど
懸命だったのでしょう


無理はしなくていい
誰かに合わせなくてもいい
一度 立ち止まって 辺りを確かめてみよう
君に激励(げきれい)を贈る人はちゃんといる
だから 作り笑いは止めて
その分たくさん泣こう


ねえ 少し開けて
心まで閉ざさないで
明かりが入らない
気休めだとわかってる
ほのかな光で包みたいんだ

傷を治すことは出来ないけど
今 出来た痛みならば 癒すことは出来ます
思い出してください
僕を照らしてくれていた優しい光を
さあ 手を伸ばして
大好きな君を取り戻しに行こう


今宵は満月ですね
「月がきれいです」
それは 君に向けた愛情で
僕はここにいる と伝えたメッセージ
悲しみを拭うように
闇に落ちる背中をそっと撫でた
陰りが瞬(またた)きますように

22/01/29 15:57更新 / 風磨



談話室



■作者メッセージ
「月を照らす太陽」の続編。
今回は絵を添付してみました。自作です。
自分を語るのは苦手です。
今回頑張って自分の気持ちを書いてみました。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c