ポエム
[TOP]
通りすがり

訳も語らず雪が降る
訳を語れば戸惑いに
肩の雪さえ融けてゆく

見知らぬ女(ひと)が見送るものは

言葉も残さず消えてゆく
さようならの雪

遠くに忍ぶ面影なのか
幼き日の空にまっすぐな鳩なのか
たった今無くしたばかりの恋なのか
涙だけをその頬に残して

傘もなく佇む雪影
行き違う幾つもの傘

モノクロのばらが
ただ 白く染まってゆく

それぞれの午後
26/01/22 11:26更新 / こころのふりこ

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c