光の春に
二月も半ばになり
風はまだ冷たいけれど
光りの中に 春の足音を感じる
冬が去り 春が来る
木の芽が膨らみ
新しく生まれる命を連想させる
こんなふうに
木々は再生していくのに
なぜ 人は再生しないのだろう
なぜ 人は死んだままなのだ
冷たい土の中から起き上がり
灰となった骨に
新たに血肉を備えて
蘇ることがないのはなぜなのだ
ただ 一日だけでいい
遺されて悲しむ者たちのために
ただ
ただの一日だけでいい
暖かい身体で
実存の歓びを
ふたたび
与えてはくれぬか
風はまだ冷たいけれど
光りの中に 春の足音を感じる
冬が去り 春が来る
木の芽が膨らみ
新しく生まれる命を連想させる
こんなふうに
木々は再生していくのに
なぜ 人は再生しないのだろう
なぜ 人は死んだままなのだ
冷たい土の中から起き上がり
灰となった骨に
新たに血肉を備えて
蘇ることがないのはなぜなのだ
ただ 一日だけでいい
遺されて悲しむ者たちのために
ただ
ただの一日だけでいい
暖かい身体で
実存の歓びを
ふたたび
与えてはくれぬか