ポエム
[TOP]
忘れたいのか、忘れたくないのか
雪が降ってきた
雪が降ってきた
暗い空の彼方から

雪が降っている
雪が降っている
私の肩に
私の手に

冷たい雪は
涙に濡れた
私のまつげの上で
とけていく

遠ざかる面影は
日に日に
さらに遠くなり
もう 涙も枯れたはずなのに

どうして
毎夜
灯りを消した闇の中に
懐かしい笑い声を
聞いてしまうのか

私だけが忘れられない
私だけが
20/01/29 21:25更新 / 姫沙羅



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c