ポエム
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おにぎりの詩
日本人にはやっぱりご飯だな
なのに最近はお米が高すぎる

だけどご飯はやめられない
朝に昼に晩に
炊きたてのご飯を毎日大切にいただく

ご飯のお供もいろいろあって
それぞれに美味しくて幸せになれるけど

やっぱり一番はおにぎりだな
おにぎりば日本の味で母の味

そういえば母のおにぎりは
四角く切って醤油にまぶした海苔を
丸く握ったご飯の表と裏にぴたっと貼る
いつもそういうおにぎりだった

ある時クラスの友達の塩おにぎりが美味しそうに見えて
うちの母にも作ってと頼んだが
母は意固地にそれを拒否した

なんとも融通の利かない母だったけど
母亡き今
食べたいと思うのは
やっぱりあの母の作った
まんまるの醤油おにぎりなんだよな

最近になって知った
あの四角く切って醤油にまぶした海苔を丸く握ったご飯に貼り付けるおにぎりは
私の生まれた街ならではのものらしい

あのおにぎりがまた食べたいな
でももう母はいないから
今は自分で作っている

おにぎりは日本の味で母の味

香ばしい醤油の香りが
呼吸とともに体中に染み渡ってくる

25/07/12 18:28更新 / 志月

■作者メッセージ
私が新卒の頃、ある番組のワンコーナーで、「最後の晩餐」というコーナーがありました。

人生最後の食卓で何を食べたいかをテーマにしたコーナーでしたが

私は迷わず母のおにぎりが食べたいと思ったものです。

でも母亡き今はもう、叶うはずもありません。

親子でいろいろありましたが、それでもやっぱり、母のおにぎりは私のソウルフードなんだなぁとしみじみ思います。

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