ポエム
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それぞれの七夕
幼かった頃の私は
七夕には思いを馳せた

今日は1年に1度
彦星様と織姫さんが会うことを許される日

ふたりとも天の川は渡れたかな?
手に手を取って再会を喜びあえたかな?

彦星様ってどんな人だろう?
織姫様って綺麗な着物を着ているのかな?

それにしても年に1度しか会えないなんてそれはそれは寂しいだろうな

手紙もないし電話もない
今相手が何をしてるか
お互い全くわからない

そんな中で永遠に
想い続けるのはきっと大変

そういえば神様って
きっとすごくでっかいんだろうな

だって天の川を渡るんだよ
天の川って気が遠くなるほど大きいはず

そんなところを渡るんだから
彦星様も織姫様も
想像を絶する巨大さなんだろうな

巨大な彦星様と織姫様の
年に一度の愛の逢瀬

まさにビッグカップルで
スケールの大きい恋なんだろうな…





そんなことをを考えていた頃は
私もまだまだ夢見る少女だった

でも今は

彦星も織姫もいるわきゃあない!と…
北斗晶の口調さながら
涼しい顔で思っている

私が夢から冷めたのは
愛を信じられなくなった頃からか?

それともただ単に
脳が老化したからか?

どちらにしても今日は七夕

夢見る人は夢の間に間に
冷めた人は冷めた眼で

夜空を見上げて
天の川を探してみよう

きっとそこには
愛する2人の大いなる笑顔が
見える人には見えるかも知れないし
見えない人にはたぶん見えない



25/07/07 16:19更新 / 志月

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