ポエム
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明るいワラジムシの話
私は料理が上手じゃない

そもそもどうして女に生まれたのかな?

でももし男に生まれていたとしても

社会の荒波を渡っていけるほど

強い人にはなれそうにない

それなら何に生まれれば良かったんだろう?

少なくとも人間じゃないほうが良かったような気がする

10代のあの頃 私は

自分の部屋の壁によしかかって座るのが好きだった

体の何処かが壁に触れていれば

どういうわけか安心だった

そんな私の前世はもしかすると

ワラジムシなのかなとその頃思った

もし前世が本当にワラジムシなら

あの頃は良かったな

何も考えなくていい

生きていればそれでいい

ただ黙々と生きて

天寿を全うすればいい

苦手な料理もしなくていい

社会の荒波にも揉まれなくてもいい

ただ生きるべくして生きていく

そんなワラジムシがちょっと羨ましい

25/03/17 18:44更新 / 志月



談話室

■作者メッセージ
ふざけてませんが落ち込んでもいません

どうかご安心を(^_^;)

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