ポエム
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移ろいゆくこと
全ては粛々と淡々と

滞りなく片付いているはずのに

この心のどこかで

静かなざわめきが止まらない



1年があまりにも早くて

年月の移ろいもあまりにも早い



そしてこの前までいた人が

この世界にはもういなくても

それでも地球は回り続け

季節が移ろい時が流れる



その様を無情と思うか

神の計らいと思うかは

今の私にはまだ想像さえもできそうにない



そういえば街角で

ばったりと父に会うことがよくあった

実家暮らしで

家にじっとしていなかった父

あの場所でもこの場所でも

思わぬところで父に会う

そんなことがよくあった



その父も考えてみればもういない

そのへんでばったり会うことも

そのままお茶につきあわされることも

突然の電話で困らされることも

もうあるはずなどないのだ



でもバスの窓から外を見ると

またそのへんを父がふらふら歩いていそうで

なんとなく道行く人を目で追ってしまう

この気持ちは何なんだろう?

あんなに困らされた父なのに



24/08/26 16:31更新 / 志月



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