ポエム
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涼やかな風に吹かれて
夏ワンピを着るその足元を
涼やかな風が撫でていく

そういえばつい先日は
立秋だったんだな

立秋とは秋風が吹き始める頃を表す節目の日

でも現実には1年で一番暑い時期

心弾む夏
人恋しくなる秋
そういえば若かりし頃にそう思った

秋風が吹くと人の優しさが欲しくなった

そういえばあの頃は
月に一度くらい
必ず会う親友がいたな

いろんな話をした
他の人には話せないことも
大真面目な顔で真剣に相談し合ったりしたな

若かりし頃の懐かしいあの日
なぜだろう
急に思い出した

猛暑の狭間で今日吹く風が
少し冷たいからかな

だから人恋しくなる秋を
無意識に感じたのかもしれない

彼女は今
同じ北国のずっと遠いところにいる

彼女との縁は自然と切れてしまった

学生の頃に知り合って
20年もの間
親友だったのにね

何事もなくても
時が分かつ友情もある

もしまたそのへんでバッタリ彼女と会ったとしたら

きっと空白の時を超えて
少しは立ち話をするんだろうな

でも一度断たれた友情が
戻ることはきっとない

人の出会いと別れはそんなもの

もしかしたら彼女とは前世も友達で
来世もまた友達になるのかも

本当にあるのかどうかわからない
前世や来世

そして生まれ変わりの話

涼やかな風に吹かれて
呼び起こされた記憶
23/08/14 10:10更新 / 志月



談話室



■作者メッセージ
2日前まで猛暑続きで
昨日と今日はどうやら猛暑の中休みのように
足元を吹き抜ける風が冷たいのです。

でもまた明日からしばらく猛暑の予報。

暑さの中休みの今日
なんとなく昔の友達のことを思い出しました。

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