ポエム
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森羅万象
恋する心を捨てた私は

女心を書けなくなった

あの子が虹の橋へと旅立ち

癒やされる時を失った

それから何年経ったのだろう

でもひとりの時は思いの外穏やかで

強がりなんてどこにもなくて

ただ静かに朝が来て夜が来る

そんな毎日が私には心地よい

「今日の夜にはお魚を食べようね」

自分の御魂に声をかける

夜も随分涼しくなった

秋が来て

過酷な冬がまた訪れる

だけどその後にはまた春が来て

たくさんの花たちが地表から顔を出し

そして芽吹き花を咲かせる

生きとし生けるもの

全ての命は繰り返す

私の命も同じ命

また春を迎えて花を咲かそう

小さくてもいいから

目立たなくてもいいから

花を咲かそう

そして命の灯火を美しく灯そう

23/09/06 19:55更新 / 志月



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