理想郷の成れの果て
俺は趣味で絵を描いている
昔から幻想的な風景や空に強い魅力を感じ、自分が夢見た「世界」を描くようになった。
当然、無から自分の「世界」を描き上げるなんて、素人にできるはずもなかった。
俺は模写をするようになった
自分の中にある「世界」とよく似た作品をそっくりそのまま描くのだ
模写の効果は、正直すごいものだった。
たった半月で俺の画力はみるみる向上していった
しかし俺は自分の中でうすうす気づいていた
模写を一枚、一枚と描くごとに
自分の中にあった世界もひとつ、ひとつと消えてゆくことに。
他人の世界に触れると、感性が豊かになる
しかしそのぶん、新しい価値観が増えてゆく。
だからいつしか、自分の夢見た世界は薄れてゆく。
俺はとてつもなく恐れている
遠い昔、自分が夢見た世界が
いつの日か浅い世界になっている事実に。
確かによく言えば、
俺の感性がそれほど研ぎ澄まされたという事だろう
けれど、それでも。
俺はいつの日か夢見た沢山の「世界」を
これ以上、失う勇気はない。
昔から幻想的な風景や空に強い魅力を感じ、自分が夢見た「世界」を描くようになった。
当然、無から自分の「世界」を描き上げるなんて、素人にできるはずもなかった。
俺は模写をするようになった
自分の中にある「世界」とよく似た作品をそっくりそのまま描くのだ
模写の効果は、正直すごいものだった。
たった半月で俺の画力はみるみる向上していった
しかし俺は自分の中でうすうす気づいていた
模写を一枚、一枚と描くごとに
自分の中にあった世界もひとつ、ひとつと消えてゆくことに。
他人の世界に触れると、感性が豊かになる
しかしそのぶん、新しい価値観が増えてゆく。
だからいつしか、自分の夢見た世界は薄れてゆく。
俺はとてつもなく恐れている
遠い昔、自分が夢見た世界が
いつの日か浅い世界になっている事実に。
確かによく言えば、
俺の感性がそれほど研ぎ澄まされたという事だろう
けれど、それでも。
俺はいつの日か夢見た沢山の「世界」を
これ以上、失う勇気はない。
26/02/24 02:26更新 / ヴぇヴぇヴぇ