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夜のおもい
夜は重くのしかかる。

きっと、私の空っぽな心を責めているのだ。

夜は言う。あなたは空っぽだ。そして惨めだ。なぜ幸せになろうとしない。誰にだって幸せになる権利がある。なぜ権利を行使しない。

私は答える。誰かを幸せにすることが、私にとっての“幸せ“なんです。

夜は悲しそうに笑った。

あなたは 知らないのだろう。
自身が幸せになることを罪に感じているのを。あなたは 気づいていないのだろう。
それでもなお、幸せになりたくて その残滓に縋っていることを。
あなたの幸せの定義は歪んでいる。

故に、夜に愛されていた。
夜は何も言わずに、あなたをそっと抱きしる。

夜は重い。私の気持ちはさらに重くなる。
22/05/08 10:44更新 / ぽーたー



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