ベッドの脇に
死神が一人

少女の顔を覗き込む

ガチャ ガチャ ガチャガチャ
父親が扉を開け

ーやぁ 何をするんだ
私の娘に と父怒る


死神は言う

ーもう遅い

もう遅い

とうの昔の話だから

娘はもういない
私の顔を見ろ
顔を見ろよ
そら

そら

ーおぉ
死神 死神 私の顔だ
死神 死神 私が殺した？あの子

おぉ あの子 あの子 私が殺した
可哀想なあの子 私のせいだ

私が死神だ