ポエム
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ゴールデンスラッガー
ネクストバッターサークルで
静かに時を待つスラッガー

かつての彼は神童だった
期待に応え結果を出した
初めはすごいと褒めてくれたが
次第に期待は大きくなった
そのぶん影で努力をしたが
とうとう彼は押し潰された

それから彼は怖くなった
周囲の期待とため息が
そして彼は嫌いになった
応えられない自分のことが

それでも出番はやってくる
スポットライトが逃さない
震えながら怯えながら
心の傷は癒えないままで
手のマメは潰れたままで
打席にはいるスラッガー

バットを握り覚悟を決める
深く息を吸い大きく構える
彼はスラッガー
その傷は黄金に輝く
誇り高きスラッガー
22/10/15 02:26更新 / 平沢小歌



談話室



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