最近また寒くなってさ
いつも通りの冬がやってきた
動きもまた鈍くなって
動けなければ楽なのに

体の不調に釣られるように
気持ちも沈んでいくこと
分かっていても
どうしようもないや

冷たい夜空で
忙しさも滲ませない顔で
賑やかな声の群れの中で
感じる寂しさはそれぞれ違うから
忘れないように それだけ


たくさん用意した話題も
話せないまま暗くなって
期限切れを捨ててしまうたび
黙ったままで泣く

季節性の何かとかなら
諦めがつくけどなぁ
自分のことだから
言い訳もできないな

帰りの暗がりで
お別れの三叉路で
音のないただの部屋の中で
感じる寂しさはそれぞれ違うから
思い出せたら それだけ


最近また寒くなってさ
鈍感な体はやっと気付く
冬になったら体を壊す
分かっているから

冷たい夜空で
物思いにふける割には
余裕なさげにひきつった顔
忘れないようにそれだけ思い出せたら
大丈夫 君は君でいられるよ
空っ風に吹かれても
大丈夫 耐えてまだ歩けるよ
君はそういう人