この世は人のフリした吸血鬼だらけ
彼らは果ての果てが好き
張り巡らせたセーフティネット
いつまでもその際の際で遊びやがって

手を伸ばせ いやマジで
その牙で噛みついたっていいから
そんな地の底みたいなスタンスを
続けるのにも血が要るんだろ

そうだもっと受け止めろ
君の大嫌いなお日様を
夜を願ってやまないから いつも
そんなところにいるんだろ

君を救いたかったはずなんだ
だから心を痛み分けるさ
心優しいヒーローみたいに
僕の命をあげられたらいいな

だけどそれでは君のお腹が
満ちることは決してないから
翻って音を立てたドア
泣きながらほくそ笑む顔が透ける

正論ばっか吐いたって
胸に秘めた大凶しか信じない君は
背後を照らす夕日でも見て
焼かれてしまえばいいんだぜ
焦がれてしまえばいいんだぜ