潰れそうな空の下 屋根の塞ぐ青天井の下
それでもいいと思って生きてきた
それじゃまずいと知って逃げてきた

ああ 災害でも 受難でもない
なんでもない日常
その中に取り残されたままの
あなたを思って胸が痛む

何にもできない
綺麗事すらぬかせない
遠くからずっと見守ってるよなんて
ありふれた そんな綺麗事すら


会話のひとかけらすらなかった
それがあれば なんてとても遅く知った
ありがとう 今や口をつく言葉
きっと永久に彼女には言えない

ああ 最高の恩返しとして僕は生きる
天秤で測れない その重さを
ずっと知れないままで死ぬ

何にもできない
何もかも 手に入った青空の下
あまりに遠すぎるなんて
願えばすぐ飛んで行くのに

願えない 僕には何もできない
願えない 何でもできる体
願えない やはりあなたのことは
今さら 逃げたあの時 目もくれずに

何にもできない
これからも あなたは僕を払い除ける
ありがとうなんかじゃ足りないほど
もう重すぎる血が空を潰す

もう重すぎる足がここに根ざす