ポエム
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空の味
持て余したエネルギーを何かに使いたくて
意味もなく車走らせてパン屋
そのまま海浜のベンチまで持って行って
少し強い風浴びながら食べるパンは

今日の曇り空のような味がして
周りには靡いた柳があって

全てを素敵だと思える心も
それを書き表せる言葉もないけど
いつでも待っているよ こんな日々が
晴れた色に見える日を

そのために続けていくよ

悪かないさ 意味のない人生だって
素っ気ないパンだって それが毎日
その素地の上に何かが乗れば
幸せに死ねるというだけさ

悪かないさ 今日の空の色も
暑くもない 少しだけ湿っぽくて
ちょっとだけ 悪い寄りだろうか

全てを受け入れて笑う進化も
感じる心を棄てるのと同義だと
思わないこともない だからこうして
取り戻すように書き留めていく

それだけは絶やさないように
飲み込んだ後を追うレモンティー
25/10/13 12:32更新 / でんしん

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