べーサル調味料
詩を作りたい時はね
語彙の食材を煮詰めても変わらない
ディティールのスパイスを集めても
こだわり出すにはまだ早いんだ
心を無にして見つめ返す
透かすように浅い鍋の底
煮えたぎったならばその時だ
この水面を鏡に変えるのだ
溶かしてこそ命芽吹く
千差万別の激情は
どれだけ醜く淀もうとも
美しい文に変わるだろう
ならばこの詩はというと
無味のまんま 煮込まれていく
透き通る水を覗く私
なんにもない 虚の鍋底
語彙の食材を煮詰めても変わらない
ディティールのスパイスを集めても
こだわり出すにはまだ早いんだ
心を無にして見つめ返す
透かすように浅い鍋の底
煮えたぎったならばその時だ
この水面を鏡に変えるのだ
溶かしてこそ命芽吹く
千差万別の激情は
どれだけ醜く淀もうとも
美しい文に変わるだろう
ならばこの詩はというと
無味のまんま 煮込まれていく
透き通る水を覗く私
なんにもない 虚の鍋底
25/09/25 11:43更新 / でんしん