ポエム
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べーサル調味料
詩を作りたい時はね
語彙の食材を煮詰めても変わらない
ディティールのスパイスを集めても
こだわり出すにはまだ早いんだ

心を無にして見つめ返す
透かすように浅い鍋の底
煮えたぎったならばその時だ
この水面を鏡に変えるのだ

溶かしてこそ命芽吹く
千差万別の激情は
どれだけ醜く淀もうとも
美しい文に変わるだろう

ならばこの詩はというと
無味のまんま 煮込まれていく
透き通る水を覗く私
なんにもない 虚の鍋底
25/09/25 11:43更新 / でんしん

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