強風
日も沈んだカフェに二人
窓の枠が風に唸る
帰れないまま 浅く続く凪
ごめんね 今は別な空を見てる
気の利いた言葉のひとつふたつ
配って歩くほど持った星屑
手の届く君にはばら撒けるのに
今夜は風が強いから
騙し騙し使っていた
絶えず軋んだ四輪車
どこか僕の行けないところで
ついに駄目になった
本当に届けたい場所に届かない
優しさの星屑
握りしめた その歯がゆさ
今夜は風が強いから
閉店の曲に追い立てられて
僕らもカフェを出ましょうか
帰れないまま 遠くの空を馳せ
明日にはまた知らん顔をする
夢に出る 階段と開かずの間
ドアに透ける 買ったはずの犬
餌なんてもうあげた記憶がない
それほど明日が恐ろしかった
星を適当に投げつけて
こもる安息の四輪車
そんなんで精一杯生きた心地をする
窓の向こう 風に向かい悶える
おじいちゃんの歪んだ表情も
哀れみのポーズで追い越していく
優しくなりたいとほざいて
罰を与えろよ
轟き 優しく頭を撫でる強風よ
その行く果てはどっちの味方
一緒に考えて
どれだけ闇を溶かそうとも
優しさの変わらない強風よ
打ち付けるように遠くの空から
優しくない雨を降らせてよ
言い訳を風に託すように
騙し騙し使っていた
どこか僕の行けないところへ
消えてしまえばいいと思って
届けたい場所に届けない
クズのような優しさ
何かの間違いで届くかもな
今夜は風が強いから
窓の枠が風に唸る
帰れないまま 浅く続く凪
ごめんね 今は別な空を見てる
気の利いた言葉のひとつふたつ
配って歩くほど持った星屑
手の届く君にはばら撒けるのに
今夜は風が強いから
騙し騙し使っていた
絶えず軋んだ四輪車
どこか僕の行けないところで
ついに駄目になった
本当に届けたい場所に届かない
優しさの星屑
握りしめた その歯がゆさ
今夜は風が強いから
閉店の曲に追い立てられて
僕らもカフェを出ましょうか
帰れないまま 遠くの空を馳せ
明日にはまた知らん顔をする
夢に出る 階段と開かずの間
ドアに透ける 買ったはずの犬
餌なんてもうあげた記憶がない
それほど明日が恐ろしかった
星を適当に投げつけて
こもる安息の四輪車
そんなんで精一杯生きた心地をする
窓の向こう 風に向かい悶える
おじいちゃんの歪んだ表情も
哀れみのポーズで追い越していく
優しくなりたいとほざいて
罰を与えろよ
轟き 優しく頭を撫でる強風よ
その行く果てはどっちの味方
一緒に考えて
どれだけ闇を溶かそうとも
優しさの変わらない強風よ
打ち付けるように遠くの空から
優しくない雨を降らせてよ
言い訳を風に託すように
騙し騙し使っていた
どこか僕の行けないところへ
消えてしまえばいいと思って
届けたい場所に届けない
クズのような優しさ
何かの間違いで届くかもな
今夜は風が強いから