ポエム
[TOP]
あどべんちゃら
つらつら流れる 音の波
響いて あなたの感情へ
原っぱの奏でるざわめきのよう
あなたを乗せて 上げていく

この口から飛び出した言葉
その何割が出まかせだろう
思ってもいない言葉だって
思ってもみなかったから驚いた

嘘から生まれた真実だって
最初から 僕の中にあって
声に出すまで知らないだけ
あなたにだけ 渡せる希望


臆病な足はすぐ止まって
あなたの前ですら たじろいで
だからさ 息を吸って吐くような
おべんちゃらが弾んだら嬉しいね

一言 一足の選択に
許してと願いを込める癖
原っぱは後ろめたくそよぐ
あなたを乗せて くすくすと

笑顔の向こうで泣いていたって
普通に映っていたら幸せです
誤魔化したそれに気づいて貰ったら
それも幸せと


この口から飛び出した言葉
その何割が出まかせだろう
考えすぎちゃった石橋で
代わりに言霊が賽を振る

嘘から生まれた真実だって
受け取ってくれたのは あなたで
揺らいだ原っぱが教えるように
風が僕らとともにある

声に出したから伝わるような
見えない希望がここにある
25/03/29 20:32更新 / でんしん



談話室

■作者メッセージ
言霊について、ふとした時に考えます。
いつ力が宿るのか、力の源はどこか。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c