ポエム
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ジッパー
焼き付いた歌のせいで
この世が尊く見えた
顕微鏡で覗いたように
とても小さく見えた

呼吸が続くことや
一歩を踏み出したこと
ドアノブを開けること
いちいち気負いすぎた

生きててえらいなんて臆面もなく
どこぞのペンギンが言ってたな

一秒ごとに在り続く命の価値を
拍手で尊んでちゃ 今やキリがねぇ
少し固い辛いジッパーも力込めて
「造作もないことだ」と引き上げていく

この世の全ての事柄が当たり前だ
25/03/09 06:38更新 / でんしん



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