ポエム
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詩を書くための頭も
くだらないこと考える余裕も
捨ててしまいたいって思う崖の際

ぱんぱんに膨らませた
ビニールの浮き輪みたいに
潰すことのできない暇を
抱えざるを得なくて

大変だよ 忘れたい 過燃焼の跡
この身に染み付いちゃった足癖で
上手にブレーキ踏んじゃってるんだから

この世に散らばった人間は
一人一人がパズルみたいなもんさ
歪に伸ばしあった手を
あらゆる方に絡ませて

出来上がった輪郭 それが
24時間を回る線だ
そんな中 ぼく一人 空洞を抱えている

薄っぺらく固まった人混みの中
一人だけ ずるく護身に走るなんて
頑張ればきっと泳げるはずさ
沈むことを恐れる意志の力

この世に散らばった人間は
一人一人がパズルみたいなもんさ
歪に伸ばしあった手を
溺れないように絡ませて

一人でなんとかしてるぼくに
手は差し伸べられている
固く詰まったビニールの暇が
それを拒んだだけ
25/03/02 20:05更新 / でんしん



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