当たり前、当然であることを
ひとつひとつ探してきた
それは確かな強いもの
水が青く 清いように

少しでも多くの部分で
世の中とおんなじでいたかった
映画に出てくる幸せが
この地球にもあるように

君をなくして得たものは
確かな弱さの証明
段差につまづいた時に
やっぱな、と言えるようになってしまった

足元の真っ黒なペンキが
滴った音に立ち止まって
右を 左を見た交差点
僕は この世界で浮いちゃうな


太陽がこう言えば晴れ
月が起きたら おやすみ
僕はカーテンの内側で
空模様を決めかねている

当たり前、当然であることの
意味が裏返ってしまった日
稲妻が空へと登ったように
どこかへ行ってしまった

君をなくして得るはずの
涙は強さの証明
清い滴をお土産に
それでもと駆け上がるために

この地球のどこかに
それすら枯れ果てた星がある
そんな夢を見て
月を思い描き 今日も眠る