ポエム
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赤の女王
映画を見終わった後は
誰かといたいと思う
そんなのいつからだったっけ
部屋見渡して センチな気分

昼までベッドで寝たけど
月が出たからおやすみなさい
それだけまともな人間だ
ちっぽけなアリさんのよう

マンホール開けて覗いても
飛び込む勇気はなくて
穴を掘るのもバカバカしくて
それでもやってるやつがいる

明かりで照らされた
ワンルームの中から
素晴らしい奇跡と刺激を
求めて彷徨う
ああ こんな綺麗な月
毎日空を飾る
それだけで幸せと思えたらいいのに


映画のモブの方がもっと
ましなミーツガールをしている
耐えることが愛というなら
すり減っていくだけじゃないか

ここから先の門は特別なもんで
そのままじゃ通れない
完成したままの僕の船じゃ
激流に耐えられないそうで

僕を乗せたピカピカの
テセウスの船は
あの頃から今に至るまで
何も変わっちゃいないから
ああ どうか許してくれないか
人は変わることを
苦労の色も幸せも日々変わるということを


奇跡と幸せがワンルームを満たした
素晴らしいあの日々と君を
振り返ってばかりだ
ああ この月は遠くで
毎日君が飾る
それだけで幸せと思えたらいいのに
すまない 月明かりの下
またマンホールを覗く
23/09/01 10:25更新 / でんしん



談話室



■作者メッセージ
遠距離恋愛の詩です

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