ポエム
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ユケムリメンバー
ぼんやりと
はしゃぐ君の周りには
さっきまでの景色はない
ふと気づくのだろう
あの日から

重ねた層から引っ張り出したような
映し出された光は
何回曲がって目に入るだろう
そこにあるはずの景色を見ている気がしない
湯煙に紛れてしまった
湯煙に紛れただけ

くっきりと
浮かぶ影と記憶だけ
揺れる水面の間
そこに呑み込まれる光と
暖色の湯煙
そこから見える微かな景色に
もう一度

震える光
見ていたのは
あの頃の僕
そのとき感じたのは
暖かな日々
揺れる水面のように
まだ止まってない
あの頃から続いていたんだ
それを汲み取って
見えた
なにもかも
18/05/07 22:46更新 / 紺だるま



談話室



■作者メッセージ
温泉の詩です笑

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