ポエム
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BARB∀TOS
歩いた道が崩れていく
積み上げたものが砂に帰る
沈んで粉々になっていく
どんな形かも思い出せない

何も無かったこの手に
なにか掴んだ気がした
血が滲んだ心に触れるだけで
伝わる熱は懐かしい

守りたいものの数だけ
倒すべき敵がいること
凍てつく風も冷ませない
今は邪魔なものを潰せばいい

消えた火の後の臭い
なんか寂しくて嫌いなんだ
残るのは灰と鉄の跡
その度枷が増えていく

どれだけ敵を潰しても
前に進んだ気がしない
空っぽの体が塵も残さなくても
心はずっと一緒だ

手にしたものの数だけ
進む勇気になること
撫でる風も鬱陶しい
空に行くにはまだ早いだろう

沈み続ける体が
呼ばれた声で目が覚めた
幸せとか 未来とか要らないから
今は 今を歩き続けるんだ

屠る敵の数だけ
その道を進み続けること
縛る鎖は邪魔なんだ
鉄の海に歩き続けるんだ

ここが この先が俺たちの居場所
23/03/27 01:31更新 / hachi



談話室



■作者メッセージ
鉄の匂いで芽吹く華
そこに集まる俺たちは、決して散らない鉄の華

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