防人の詩
右手に剣
左手に盾
右目に眼帯
唇には歌声を
右足に枷
左足は無く
左眼には涙
額は血にまみれ
身体は地に投げ出された
帰ることもなく
帰る場所もない
想いだけが
ただただ旋回しては
還って
やがて
涙は乾き
血は止まり
歌声は祈りにも似た叫びとなり
防人は再び立ち上がる
右手に剣
左手に盾
右目に眼帯
唇には歌声を
そうして心に憎しみを持て。
左手に盾
右目に眼帯
唇には歌声を
右足に枷
左足は無く
左眼には涙
額は血にまみれ
身体は地に投げ出された
帰ることもなく
帰る場所もない
想いだけが
ただただ旋回しては
還って
やがて
涙は乾き
血は止まり
歌声は祈りにも似た叫びとなり
防人は再び立ち上がる
右手に剣
左手に盾
右目に眼帯
唇には歌声を
そうして心に憎しみを持て。