ポエム
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北紀行・廃線の章
「この線路には汽車は通りません」
木杭と針金にさえぎられた
くすんだ枕木 錆び果てたレール
無精ヒゲのような草たち
この北の大地にそんな景色を
幾度目にしてきたことだろう

 「みんな車持ってんでないかい
 それしか移動手段ないっしょ」
 にしてはガラガラの道路を
 スイスイと行く海辺の黄昏

並行する細長いラインに
動くものは何ひとつありませぬ
そんなこと気にする物好きは
僕だけなのかも知れないけれど
24/03/08 19:44更新 / 春原 圭



談話室



■作者メッセージ
こんな光景、将来ますます増えてくる…

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