ポエム
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非情のプロローグ
「ただいまダイヤが乱れております」
得意先に遅れちゃうじゃないか…
舌打ちしながら携帯電話を出して
一報入れた 上りホームで
ベンチに深くすわり ため息ひとつ

 昨夜はひどく言いすぎたかな?
 仕事が引けたら ちょっと顔出そう
 キミの好きなレモンパイでも買って

「そう言えば 今日そこの駅で
飛び込みあったってね やだねぇ…」
さりげなく肩をポンとたたいたりして

 上下線ともストップしたままで
 僕はまだベンチにすわりながら
 何が起きてたのか 知る由もなく
 キミの機嫌が直るといいななんて
 のんきに口笛なんて吹いてたんだ
24/01/10 19:19更新 / 春原 圭



談話室



■作者メッセージ
何が起きてたのか、この彼が知ったら…。

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