ポエム
[TOP]
バナナと酒
腹がすいたと泣く子らに
5ヶ月ぶりのバナナを与え
おいしそうな笑顔で頬張る
それを嬉しそうに眺めつつ
かたくちの煮干をサカナに
今日も手酌のひとり酒
されども今日は格別うまい

 やがて子供らは成長し
 ある日ふと果物屋の店先で
 なつかしいバナナを見てたたずむ

久しぶりにと買って帰ると
姉弟たちが訪れてきた
両手いっぱいのバナナを抱えて
黄色に塗りつぶされた部屋
幼い日の思い出をサカナに
今日も手酌のひとり酒
されども今日は格別うまい
26/01/05 13:40更新 / 春原 圭

■作者メッセージ
バナナがご馳走だった、そんな時代もありました…。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c