ポエム
[TOP]
雪に抱かれて
清らかな白い素肌に魅かれた
それが悲劇の始まりだったのか
僕の想い 熱ければ熱いほど
痩せ細り 弱り果ててゆくキミ
吹雪の夜 突然の出逢いから
この時を予期していた気がする
キミを抱きしめる手に力込めて
僕たちは これで永遠にひとつ
薪も燃え尽きた冷たい小屋を
音もなく雪が包んでくれる
優しくふたりを包んでくれる──

 朝が来れば 割れた扉の隙間
 水浸しの床 横たわる僕の亡骸
 雪に照り映える陽射しを受けて
 静かにきらめいているでしょう
 僕たちは永遠にひとつ
 祝福の拍手をくれるでしょう
25/10/25 19:27更新 / 春原 圭

■作者メッセージ
雪女の伝説って、今でも通用するのかな?

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c